中国茶の種類はナント5000種類!ともいわれています。
焙煎や発酵度合いなどで、大きくわけて6つのカテゴリーに分かれ、
「六大茶」などと言われています。
六大茶以外にはジャスミンティーで有名な「花茶」や、
グラスの中で花が咲く「工芸茶」などがあります。

中国で一番愛飲されているのが実は緑茶です。茶葉を発酵させないお茶で、日本茶のように茶葉を蒸さずに炒ります。味わいは日本茶のような渋みはありませんが、香りがとてもよく喉越しが豊かです。

浙江省:西湖龍井(さいころんじん)、江蘇省:洞庭碧螺春(どうていぴろちゅん)
いれる温度:60〜70°


茶葉を揉んだりせずに乾燥させて、微発酵させて釜炒します。お茶を入れると上品な色づきで、味わいはほんのりとした甘さがあります。

福建省:白毫銀針(はくごうぎんしん)
いれる温度:65〜75°


軽度の後発酵茶で、緑茶に近い味わいです。
作業工程にとても時間がかかる為に、生産量がとても少ない貴重なお茶もあります。

湖南省:君山銀針(くんざんぎんしん)
いれる温度:65〜75°


日本でもすっかり人気のウーロン茶は青茶に属します。複雑な工程で作られる半発酵茶で、世界でも無類のお茶好きな台湾人が最も好む種類です。

台湾南投県:凍頂烏龍茶(とうちょううーろんちゃ) 台湾嘉義県:阿里山高山茶(ありさんこうざんちゃ) 台湾新竹県:東方美人(とうほうびじん)
いれる温度:70〜100°


茶葉を麹菌で発酵させて蒸して固める後発酵茶です。ほこりを洗い流して茶葉を開きやすくするために、1煎目は洗い流し、2煎目からがおいしくいただきます。アツアツの点心のお供にどうぞ。

雲南省:プーアール七子餅茶(ななこへいちゃ) 雲南省:プーアール小沱茶(しょうとうちゃ)
いれる温度:95〜100°


完全に発酵させたお茶で、日本では中国紅茶よりも英国紅茶の方が有名ですが、英国紅茶のルーツは中国紅茶になります。、中国ではミルクやレモンなどを入れずにそのままストレートに飲みます。

安徽省:キーマン紅茶 広東省:英徳紅茶(えいとくこうちゃ)
いれる温度:95〜100°

花の香りを楽しむだけではなく、見た目もかわいくて色もきれいです。
日本の中華料理屋さんでよく出る有名なジャスミン茶は花茶に属します。

浙江省:菊花茶(きっかちゃ)


茶葉を一つ一つ集めて糸でしばってあり、とても手の込んだお茶です。
お湯を入れるとお花のように開くので、透明のグラスに入れるととってもキレイ。
工芸茶の歴史は浅く、1980年代の後半に考案されました。今では流行に敏感でお洒落な上海っ子に大人気です。

安徽省:黄山緑牡丹 安徽省:錦上添花